そこはどんな学校なん?

姫路には定時制高校がいくつかあったのだけれど
今は姫路北高校のみとなっている。
ここの演劇部には取材させていただく機会が何回かあった。
全日制の学校より練習時間を長くとれない分、苦労も多いと思う。
でも、アトリエ公演やホールでの自主公演を見せてもらうにつけ、
「劇団(演劇部だけどね)」への好感度は上がっていっている。

てなことでとても期待して観に行かせていただいたのが
イーグレひめじ あいめっせホールで上演された
姫路北高等学校演劇部第8回公演 「ボクラノユクエ」

プログラムに書かれた顧問の先生のあいさつによると
全日制の先生に「定時制ってどんなとこ?」と聞かれることがあったり、他の学校の演劇部が高校生活を描いた作品を観る内に、
「うちの演劇部が王道の学園ものをやったらどうなるんだろう」
と思ったことがきっかけで今回の作品作りがスタートしたとのこと。
部員にアンケートをとったり、エチュードを繰り返して脚本を作っていったりといつもとは違う作り方をしたらしい。

舞台装置は箱と椅子と台…とてもシンプル。
でもとても複雑(に見えた)な組み合わせで数々のシーンを作って
昼間の彼らの生活も描いていた。

ややシリアスすぎるくらいのオープニングから
軽いノリのシーンに変わって、…と思ったらちらりちらりと問題が見えてきて。
1時間の上演時間はあっという間だった。

公演のひと月ほど前に部員の数名の方と話をする機会があって、
この時はもう本当に申し訳ないことに私が未熟な故にろくろく舞台の話が聞けず
なんとなく部員の皆さんも消化不良な顔をしていた気がする。

ところが、上演後の舞台の上の彼らの笑顔ときたら!
よしよしと頭をクシャクシャしてやりたいような…なんだか親のような気持ちになってしまった。

翌日の最終回を観たうちのディレクターは
「よかったよー、たくさん来てたよー」
とのことで、どうやらみなさんの評判も上々だったらしい。

今度は11月5日に文化センターで西播大会。
他の高校の作品も観てみたいので何とか時間を作ろうと考え中…。

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写真って難しい。

パルナソスホールというパーソナリティ泣かせの舌をかみそうな名前のホールがある。
これは姫路市立姫路高校の同窓会が頑張ったそうなんだが
ものすごーく、響くホールなんである。
パイプオルガンを設置しているのでオルガンがよく響くようにということで設計されたのかもしれない。
残響時間が満席時で1.9秒とか。

たまに地元の幼稚園の音楽会がこのホールで開かれたりして、贅沢な話なんだけれど、あまりに響くので太鼓の音を合わせるのは毎回大変そう…。
でもこんなホールで演奏するなんていい経験だと思う。うらやまし。

先日10月2日に「このホールでやってくれて有難う、気持ちよかったよ」と言いたくなったコンサートに行ってきた。
オペラユニットLEGENDのコンサート。

パルナソスホールの湯浅さんがえらく力を入れていらしたしw
チラシにも「歌あり、笑いあり、芝居あり」って書いてあったので
芝居があるなら観てみようということで…。

姫路駅から同じバスに乗り合わせた綺麗なお姉さま達は遠方から来られたらしく
姫路城が保存修理工事見学施設「天空の白鷺」に覆われているのに驚いたり、
道々に並ぶシデについて考察したり、となかなかおもしろかった。

今回は前から5列目のど真ん中という席をとることが出来た。
なんせ「イケメン5人」っていうから我ながらミョーに力が入っている。
正直チラシの彼らは全員がイケメンかというとそうでも…ん?ゴニョゴニョ失礼。
でも、きっといい芝居をしてくれるに違いない。期待は高まる…

下手の扉がさっと開き、2人の黒スーツの男性が現れた。
「おおおおおっ!誰やこれ、かっこええやんっ!!!」(ツクモの心の声)
彼らは爽やかに礼をするとピアノに座った。
「あっノーマークやった!ピアノ伴奏ええ男やんけ、おまけに連弾やん」(心の声である)
(ワタクシ連弾でおなじみレ・フレールも大好きである。)
続いて、真っ白な衣装のレジェンドの皆さんが姿を現した。
「おっ、ええやん、ええ声やし、かっこええやん、え?写真と違うやん」(何度も書くが心の声である)
ずらりと並んだ5人。同じように白の衣装なんだけれど、長さやデザインがちょっとずつ違う。
それがまたそれぞれのキャラクターに似合っていて見ていても楽しい。

リーダーの吉田さんがメンバー紹介をするのだが、よく練られたセリフになっていて
会場の雰囲気もいい感じに上がってきた。
確かうちの夕方の番組に電話ゲストで出てくれたのも吉田さんだったかと思う。
話ができるテノールは強いだろうなああ。

ステージは2部構成になっていて、1部はトークと歌曲…荒城の月とか乾杯の歌、あと落葉松を歌ってくれて…ハーモニーに包まれる感じがして気持ちよかった。
「ブラボー!」の練習って初めてやったけどあれは楽しかった。
練習の後も勇気をもって何度かチャレンジした。
癖になるやもw

2部は「ホストクラブLEGENDの一夜」お芝居仕立てで、歌が入るからちょっとミュージカルテイストで…笑ってばっかりだった。

しかしここで私はちょっとだけ後悔をした。
通路に近いところにいると、運が良ければプレゼント(と言ってもカプリコとか食器用洗剤とかw)がもらえたり、握手してもらえたりしちゃうのだ。
ワタクシのど真ん中の席だと熱い視線しか…ちぇっ。
自分のオバ度がやや上がっていることを意識させられたが、こういうのって関西のオバちゃん…お姉さんたち大好きだからね。盛り上がる。
でもってええ声で目の前で歌ってくれちゃうわけだよ。
ま、視線だけでもごちそう様♪だったけど。

ひとつわかった。

プロフィール写真とか宣材写真はホンモノとは違うものだ。

実際に舞台を観に行って確かめるべし。

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ド~はドーナツのド~♪

えー。
皆さん、音楽の授業は好きでしたか?
私は、まあ好きでした。
鍵盤モノ…ピアニカとか木琴、アコーディオンは…無理だった。
でも歌うのは楽しかった…鍵盤の場所を探さなくていいしw
みんなで気持ちを合わせて歌うのは理屈抜きで楽しかった。

そんな歌う楽しさを思い出しちゃうミュージカルを観てきたのは
9月10日のこと(アップするの遅すぎ)。
プレビュー公演を観せていただいた。
劇団四季ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」
今大阪四季劇場で上演中である。

実在したひとつの家族の話を基にしたストーリーで映画化もされたし
使われている曲も音楽の教科書に載っていたりCMで使われてたりめっちゃ有名なので
ミュージカルをよく知らない人でも、このミュージカルに出てくる曲とか名場面とか
絶対見たり聞いたりしたことある!という作品の代表みたいなモノかも。

四季以外でも宝塚とかほかの劇団でもミュージカルたくさんされているので観た方もたくさんいらっしゃるに違いない。
坂口良子さんとか、安奈淳さんとか、大地真央さんとか。
あ、あと「トラップ一家物語」とかね。

今回の四季版は、「オペラ座の怪人」でおなじみアンドリュー・ロイド・ウェバーが
「サウンド・オブ・ミュージック」の初演を見て、ずーっと「自分が演出したーい」とあたためててやっとプロデュースできたもの、の日本版なのだそう。

…いやいや、楽しかったんだこれが。

映画よりシンプルなストーリーでわかりやすくなってるし、飽きない。
場面転換の間が無いので気がそがれない。
シーンが変わるとき、人が出ていくのと同時かちょっと早く自然に舞台装置が動いていく。
ワタクシ、暗転でぱっとセットが変わるより目の前で変わっていくほうが好きなのである。

今回の「サウンド・オブ・ミュージック」。
ストーリーは知っているけど、なんだかドキドキしたりニヤニヤしたり
わかりやすくハッピーなところもお気に入り。
子役たちが実に可愛いし。たぶん夏休み返上で頑張ったんだろうなああ。

出てくる歌ほとんど一緒に歌えるのも楽しかった。
あ、アンコール以外ではあんまり大きな声で歌っちゃダメでっせw

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幕の内

まだ記憶も新しい台風の襲来。
2年に1度のお楽しみなのに台風がぶつかってしまうなんて…
と9月3日嘆きながら行ったのは
「山崎八幡神社奉納 薪能」
一昨年の前回から個人的に影ナレ(舞台には上がらずに演目などをアナウンスする役)を仰せつかってお邪魔しているのだが
今回は残念ながらしそう市山崎文化会館での開催になった。
警報が出ている中での開催だったので、二部構成の内、一部の宍粟謡曲同好会の皆さんの演目は割愛されたものも多かった。
その中には、夏休みに行われたこども能楽教室もあって、一生懸命練習しただろうに、ご披露の舞台がなかったのは残念。
どこかで何かの機会が設けられるといいな。

そして二部。
薪能はプロの能楽師さんの舞台を本当に間近にそして気軽に観ることができるので、いつもとても楽しみにしている。
が、今回はホールで、私は影ナレ担当。舞台下手に机があったので、
間近どころか直近で、気軽に観るどころではなかった。
舞台裏、あの揚げ幕の向こうの空気はこんなにも違うものなのかと胃が苦しくなった。

一部、同好会の皆さんの舞台でも同じ場所、同じ能舞台を使ったのに、
雰囲気というか、空気としか言いようがないけれど、そこに漂っているものが違う。
別の空間にいるみたいで不思議な感覚だった。

そして、役者さんにとっては当たり前なのかもしれないけれど、私が驚いたのは、
揚げ幕の内側に入っても舞台上で曲が続いている内は役が続いているということ。
曲が終わった瞬間、何かから解き放たれたように「現世」に戻ってこられたのを感じた。
同時に、舞台袖にいる袴姿の皆様の緊張もほどける。
この緊張と弛緩が実に心地よかった!
台風で会場が変わり、お客さんも正直少なかったけれど、
私にとっては胃がぎゅうううっと背筋がぎゅいーっとなる、通常では得難い経験をすることができた美味しい幕の内舞台鑑賞だった。

観世流 能 千手(せんじゅ)
大蔵流狂言 寝音曲(ねおんぎょく)
観世流 半能 融(とおる)

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蜘蛛の糸

最近、徹夜した後の体力回復に時間がかかる津雲です。
舞台鑑賞日記をちょっと溜めてました。

8月27日(土)姫路キャスパホールで
第18回キャスパ能・狂言を観てきました。
今回はその前に…
能・狂言さいしょの一歩特別篇 成田美名子「花よりも花の如く」講演会も。
成田美名子さんと言えば「エイリアン通り」とか「CIPHER」などでおなじみの漫画家さん。
美麗な青年を描いて我々読者をうっとりとさせる名人なんであるが、その成田センセが能楽師さんを主人公にした漫画「花よりも花の如く」を描かれているのをご存知だろうか。
数年前、姉が友人から借りてきたこの作品を読んでえらく感激したのを覚えている。
でもって当時、姫路の能楽師江崎敬三さんに番組をやっていただいてたので、収録時にその感激をべらべらと語りまくった記憶もある。

その成田さんである。非常に楽しみにしていた。
結構早めにチケットもとったつもり…なのだけど。
能舞台で話されるのだ。
成田センセと観世流シテ方長山耕三さんと観世流大鼓方守家由訓さんと3人で、正座して。
能舞台には柱が立っている。
高さ1メートルくらいだとは思うけど、これがあるためにお姿が見えにくいんである。
柱のことなんてチケットとる時にはこれっぽっちも頭になかった。
ま、いろいろ動いてくださったので全然見えないということはなかったのでいいか。
成田センセは派手すぎず地味すぎずの趣味のいいお着物だった。

しっかし…、成田センセのお話も面白かったが、能楽師さんはみんなお話がうまい。
長山さんも守家さんもエピソードをたくさんお持ちで、それを説明し慣れているというか。
思うに、能楽という芸能が敬遠されている状況を憂いて、なんとか実は面白いものだと知ってほしいが為に繰り返し繰り返し様々な場面でお話されているのではなかろうか。
こういう機会があると、その後の能もだけれど次回次々回の能も楽しみになってくるし、やっぱりいい企画だよなあ。

ちょっとお茶をして、引き続きキャスパ能・狂言。
ここでも解説があって、羽衣の装束の着付を舞台上で。
今まで何回か「羽衣」は観たことがあったけれど、あの肌色の装束が裸を意味しているなんて知らなかったのでちょっと驚き。
失礼ながらオジサマ…が髪蔓をつけて面をつけると美しい天女になってしまう瞬間を垣間見て不思議な気持ちに。
仕舞、休憩をはさんで能「土蜘蛛」
蜘蛛の精には観世流シテ方吉井基晴さん。今回は黒頭という荒々しい面。
蜘蛛を退治する独武者には福王流ワキ方江崎金治郎さん。従者には敬三さんも。
「土蜘蛛」は去年の姫路城薪能でご覧になった方も多いかな。
蜘蛛の精がぶしゃーっぶしゃーっと糸を繰り出すのがめっちゃ楽しい派手派手能で
津雲お気に入りのひとつなんである。
薪能では風でたなびいている様が蜘蛛の糸感をさらに高めていたけれど
今回はホールの中。どうなるだろうかと糸の違いに注目していた(え?なんか目のつけどころが間違ってる?)
この度の糸は蜘蛛の巣に引っかかった時って、こんな感じだよなっていう糸だった。
蜘蛛の精に切りかかる武者たちに容赦なく糸がまとわりつき、いかにも動きにくそう。
蜘蛛を退治して帰っていく武者たちには最後まで糸がからまっていた。
間狂言の「ササガニ」(蜘蛛の枕詞が「ささがに」なんだそうだ)も茂山宗彦さん茂山逸平さんが面をつけててお顔が拝めなかったのが残念だったけどお茶目で楽しかったし
今回は大満足。
ホントのところはこの能ができた背景を考えるとただ楽しんでいるだけではいけないのかもしれないけれど、
でもまずは楽しんで、そこから興味の度合いに合わせてバックグラウンドの知識を広げていくのがいいと今の私は思う。

ゲンキのお天気カメラ「ゲンキくん」のレンズには蜘蛛の糸がゆらゆらと映ってたりしてそれを見つける度になんだかミニ土蜘蛛を想像してしまう最近の私。

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